演出としての色

「人を外見で判断してはいけない」といわれますが、それは私達がしばしば、人を外見で判断しているからなのですよね。特に初対面においては、外見でしかその人を知る情報がない為、髪型から服装、持ち物に至るまでを一瞬にして物差しではかり、その人の人となりまでを勝手に決めこんでしまっていることってないでしょうか。殊にその人がその時身につけていた服の色というのは意外にもその人のイメージを決定づける決め手になります。

最近、世の中が物騒なせいか、最寄駅の改札口で警察官がこん棒を持って立っている姿をみかけるのですが、その制服の紺色を見ると、紺というのはなんと正義感、信頼感を感じさせる色なのだろうかとつくづく思わされます。 もちろん、警察官という職業の前提があってのこともあるのですが、そのイメージをよりアップさせてくれていることは事実です。男性が紺やグレーのダークな色の スーツを着ている姿は、プライベートでの普段着の時よりも、数倍本人を知性的に重厚にみせてくれる効果があります。そんな彼らに説得されれば、思わず盲信してしまうことすらありえそうですね。

 また、仮にあなたが道に迷ってしまった時のことを考えてみて下さい。誰かに尋ねようとするのなら、どのような人に訊くでしょうか?人柄のよさそうな親切そうな人を選んで訊きませんか?その人は決して威圧感のあるような黒ずくめの服装の人だったりはしないはずです。このように考えてみると、私達が普段何気なく身につけている服の色には実は相手の心をコントロールさせる無言のメッセージがこめられているということが解ります。

ビジネスシーン、プライベートシーンにおいて意識的に色の効果を取り入れて、演出としての色を楽しんでみることであなたの人生観がちょっと変わるかもしれませんよ。

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