雨の日こその傘の色

「夜目、遠目、傘の内」という言葉をご存じですか?
これは、女性が美しく見えるのは、夜、遠くから見た時、傘の中であるという 女性にとっては結構失礼な言い回しともいえる表現なのですが、何事も少しベールをかけた方があらが目立たず、美しく見えるという意味では納得がゆきますね。

 実はこの言葉はかつての職場で先輩の女性がよく口にしていたことなのです。更に、「傘の内」という美しく見える条件のひとつである傘の色は青がいいとのことでした。なぜ、青なのか、それには根拠があったのです。
 それに係わってくるのはプルキンエ現象といわれるものです。

プルキンエ現象とは1825年にチェコスロバキアの生理学者プルキンエが発見したことからそう呼ばれているもので、室内に飾ってあった絵の赤い部分が昼間は鮮やかに見えていたのに、夕方になると暗くかすんで見え、逆に青い部分は明るく鮮やかに見えてくるといった現象です。
これは、目の網膜にある錐体と桿体とよばれる細胞の働きの感度と明るさとの間に関係があるのですが、雨が降っている時は、ほとんどが薄暗い状態です。そこでは、日に輝くオレンジや黄色や赤よりも青や青緑、青紫といった色の方が美しく見えるのです。雨の中でくっきりと鮮やかに見える青い傘の中からちらりと覗く女性の姿はきっと実際の何倍も美しく見えたのでしょうね。

ところで、美しさにこだわるよりも、雨の日をもっと楽しみたいという方には、カラフルな傘がお勧めです。ただでさえ、外出するのがおっくうになる雨の日ならではさせるお気に入りの傘があれば、ハッピー気分です。今は安価で種類も豊富にありますので、思いきっていつもより派手なものを何本か購入し、その日の気分によって選べる余裕をもちたいですね。

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